2010年8月26日木曜日

今日の朝練

今日はちょっと寝坊気味?の
4時半起床。

全然寝坊じゃないように思われるでしょうけど
僕は準備がとても遅いのです。

食事も遅いし、寝つきも悪い
・・・っていらない情報でしょうかw

要は、のんびり屋なわけです。

結局、家を出たのは5時35分頃。

今朝はウェイトアップ2杯、きなこ1杯入れた
牛乳200ミリを飲んで、ボトル1本携えて出発!


01周目 7:44 24.8km/h 66%(心拍) 91回転
02周目 6:46 28.3km/h 75%(心拍) 101回転
03周目 6:53 26.9km/h 78%(心拍) 101回転
04周目 7:33 24.5km/h 76%(心拍) 94回転
05周目 7:26 24.9km/h 76%(心拍) 97回転
06周目 6:50 28.0km/h 77%(心拍) 100回転
07周目 7:26 25.0km/h 79%(心拍) 99回転
08周目 7:31 25.5km/h 76%(心拍) 96回転
09周目 7:11 25.8km/h 76%(心拍) 80回転 ←ここからアウター
10周目 7:07 26.0km/h 82%(心拍) 80回転

黄色は最高値、水色は最低値です。

8周目まではほぼ39-17
小さな坂で39-16にしたりするくらい。

今日走ってみて気づいたのは
右ひざ裏の筋が痛いこと。

どうやら引くときに痛むらしい。

きちんとスムースに回せていないのだろう。
ギッコンバッコンwという感じで
踏んで引いて踏んで引いてというなぎこちなさ。

それゆえにいきなり引っ張り上げるものだから
筋を痛めてしまったのだと考えています。

改善策として基本的なストレッチを心がけることと
ペダリングについて学ぶ心を持つこと。

回せば進んでしまう自転車。
テクニックよりも気合で回すという感覚が強く
知識や経験に対して重要視していなかった。

素直に学びたいという気持ちを持って
ネットや雑誌、ブログなどを参考に
身に付けたいと思います。

朝練を始めて4日目で
痛みがあってはこの先長く続けることができませんからね。


それと今日は別の個所にも痛みがありました。

股間です^^;

レーパンがたるんでいたらしい。
今日は比較的ケイデンスが高かったこともあり
たるんだまま回し続けた結果、
後半痛みが出始めた。

信号で止まった際に引っ張ったりして
修正したつもりでしたけど
帰宅後のシャワーでヒリヒリ(>_<)


ひゃ~。


シャワーから出て、牛乳を・・・
150ミリしかなかったのでウェイトアップもきなこもいれずに

一気飲み!!!
うまい!最高!!

夜のビールも好きだけど
自転車のあとの冷たい牛乳も好き!

幸せだなぁ。

走行距離:【35.2km】

2010年8月25日水曜日

心拍を目安に

本日も朝練に行ってきました。
コースはもちろん光が丘公園周回です。
距離の割りに信号が多くなかなか
アベレージがあがらないのはご愛嬌か(笑)

本日は心拍数をあげすぎないようにLSDのつもりで走りました。
やはり信号が青から黄色へ変わるかな?
というところでは無理に回すのでつい上がってしまいます。
そういった場合でも全て止まるつもりで、
のんびり走る気持ちがよいのでしょうか。

本日の挑戦
心拍を80%以上にあげない。

ところどころで上がってしまいました。
なぜかハトがセンターラインまで広がっていたりして…
これは言い訳でしょうか。
失礼^^;

01周目 7:26 25.7km/h 68%(心拍) 94回転
02周目 7:25 25.0km/h 74%(心拍) 97回転
03周目 7:07 26.9km/h 76%(心拍) 99回転
04周目 7:11 25.8km/h 76%(心拍) 93回転
05周目 7:10 26.7km/h 78%(心拍) 92回転
06周目 7:26 24.9km/h 77%(心拍) 92回転
07周目 6:46 27.4km/h 80%(心拍) 96回転
08周目 7:35 25.3km/h 79%(心拍) 93回転
09周目 6;48 27.3km/h 83%(心拍) 74回転 ←ここからアウターへ。
10周目 7:18 25.4km/h 77%(心拍) 85回転
11周目 7:37 24.3km/h 76%(心拍) 89回転
12周目 8:16 23.1km/h 70%(心拍) 92回転 ←クールダウンを兼ねてクルクル
13周目 8:58 21.3km/h 68%(心拍) 86回転 ←周回練コースから外れて住宅街を。

信号などで心拍が上がりすぎたことに気づくと
すぐにギアや回転数を変えて心拍を落としたために
速度や心拍どちらも高い数字ではない。

これだけをみると
速度をあげると心拍が上昇している。


全体の数値

最大心拍数 93%(176)
平均心拍数 75%(142)

最大ケイデンス 128回転 
平均ケイデンス 091回転

消費カロリー 1162kcal

走行距離:【41.5km】=フライトデッキより

2010年8月24日火曜日

朝練

昨日からどういうわけか朝練を始めた。
いつまで続けられるのかわからないけれど
朝は涼しくて気持ちがいいので
できれば長く続けていきたいと思う。

周回するのは
練馬区にある都立光が丘公園
1周およそ3.3kmのコース。

昨日のデータ
8月23日(月)

走行時間 00:53:36
走行距離 23.3km
最高速度 39.5km
平均速度 26.3km


本日のデータ。
本日はポラールで平均心拍やラップなども計測することにした。

昨日まで必死に探して見つからなかった
トランスミッターベルトがなぜか今朝は
あるべくして身近なところにかけてあった。

見つからなかった理由はわからない。
傍目八目とはこのことだろうか。

走行時間 01:08:57
走行距離 29.8km
最高速度 38.0km
平均速度 25.9km

周回練として
計測できたのは7回まで。
それ以後は警察署前を通るなどした為。

1周目 06:56 73-91% 475m/min 28.5km/h
2周目 07:10 81-88% 460m/min 27.6km/h
3周目 07:09 81-88% 461m/min 27.6km/h
4周目 07:00 83-95% 471m/min 28.2km/h
5周目 07:33 78-90% 437m/min 26.2km/h
6周目 07:26 82-92% 443m/min 26.5km/h
7周目 07:17 82-88% 453m/min 27.1km/h

データは、周回数、タイム、平均心拍数、最大心拍数、分速、時速の順。

最大ケイデンス 123回転
平均ケイデンス 094回転
となっている。

各周回ごとの平均ケイデンスは不詳。
以後、説明書を熟読したい。

読者登録させてもらっている
m8さんは1周約5キロの皇居周回練を行っており
1周にかかる時間は8分強である。
目標として8分切りを掲げている。

これは分速になおすと625m/minとなる。
時速では37.5km/h。

本日の最高時速が38kmなのだから
このレベルはとてもではないが
今の私のレベルとはかけ離れている。

憧れのサラリーマンロードレーサーの一人だ。

本日は05:40に出発をしたが
すでに明るく、また駐車もあったため
出発は5時頃でも十分よさそうだ。


今後、データを集計して参りたい。


改善点

データを取ることに決めると
ついムキになりがちで心拍数が
限りなく上限を目指してしまう。

アベレージを計測し、数字で成長に迫るのか
それとも心拍数ベースでLSDに徹するのか
どちらがよいのか正しい知識は有していないが
心拍数ベースで始めるのがよいと思っている。

LSDをこなして心肺機能の高めることができれば
数字は自然と上がると考えられるからだ。

どちらも手探りの状況だが
まずはLSDで様子をみたいと思う。

2010年4月11日日曜日

新春チャレンジカップ Road to 八ヶ岳 2010 往路編

road to Yatsugatake 2010が開催されました。

【10日:往路】

自走チームは20号~高尾~大垂水峠~相模湖~大月~新笹子トンネル~韮崎から県道17号~小淵沢で県道11号~宿というルート。メンバーは、tanyさん、K沢さん、M田さん、A木さん、H泉さん、N島さんと僕の7名。順番はtanyさん以外はその都度変わりました。輪行チームは中央本線で高尾から甲斐大和まで。メンバーはピッコロさん、Sさん、A斎さん、H原さん、K関さん、K山さんの6名。


4月3日に一人で梁川まで走っていたことで道の雰囲気や癖がわかっていたので20号はそれほど大変ではありませんでした。小さなアップダウンが繰り返されて、徐々に標高が上がってきたなと実感する程度。笹子川が見えると厚い雲に覆われてどんよりとした雰囲気に変わり雨が降らなければいいが、と願う分気力が失われます。それでも常に僕らをアシストしてくれるtanyさんがいてくれたので何より心強かったです。


H泉さんが大月から電車に乗るといっていたけど、どうにか頑張ることができたようでトンネルをくぐることになりました。但し、トンネルは長いので7人並ぶのは危険と考えて、4人と3人に分かれて出発です。僕は先導の4人のアンカーで3キロの新笹子トンネルに突入です。ブログやホームページなどに書かれていた噂のトンネル。ちょっと登って…と書かれていたような気がしますが、ずっと下りでした。中はオレンジ色のライトが天井にたくさんついているので明るさは十分あるけれど、歩道のスペースがほとんどなく、車線もかなり狭く作られているので自転車をよけて行く車がとても怖かった。わずか3kmで甲斐大和まで行けるのでかなりの短縮ではあるけれど、時間もかかり多少疲れたとしても笹子峠を登るルートも十分ありだと思う。tanyさんのブログにも書いてあったけれど、僕なんかよりもどんなに速く走れる人であってもトンネルは怖い場所なのだ。


トンネルを抜けると右手に道の駅甲斐大和がある。ここで後続の3人と合流する。自転車を立てかけているとすぐに後続がやってきた。トンネルの手前で遅れていたH泉さんだったが、それほど差がなかったようで安心した。合流をしたのでS藤さんに連絡をしてみると、甲府市内に入ったところだった。距離にして1時間程の差だろうと。


道の駅から甲府市内まではずっと下り坂。これまでの人生でこれほど長い下り坂を走ったことはなかった。風張峠からの下り坂もなかなか長いが山特有の曲がった道ばかりで眺望はけっしてよいとは言えない。しかし、この道は上の方からすでに街が見えている。沿道に咲く桜の下を通り、ゆるやかに曲がった下り坂をノンストップで駆け下りて行く。トンネルをくぐる前はどんよりとしていて天候が気になっていたが、トンネルを抜けてからとても晴れていて気持ちがどんどん高ぶってくる。トンネルまでのだらだらとした20号の上りの鬱憤を晴らすように坂を下りながら解放感に浸っているようだった。


下り坂は楽だが、急勾配や長すぎるとどうしても恐怖感がある。昨年秋に和田峠で落車したT中さんのことを思い出してしまうからだ。いつまで続くのだろうか、身体が徐々にこわばっていくのが感じられた。天気もよく、皆楽しそうに下っている姿と対照的に自分はおびえていた。シフトレバーを強く握り肩にも力が入ってしまう。下り坂の疲れが見えてきた頃、右手に山が見えた。麓だけに雲間からの光が差していて家々が輝いて見えた。学生の頃、ゼミ合宿で行った山中湖の対岸に見た景色と似ていた。突然呼び戻された懐かしい記憶と目の前の美しさが自転車に乗る楽しさを理由付けるには相応しいと思った。疲れていても美しい景色には敵わない。一瞬で気持ちが昂る。絶景と思える景色をカメラに納めたかったが、後ろに続くメンバーがいたことや初めての道だったためにその先にどれほど過酷なコースが待っているのかという不安もあり、撮るタイミングを失った。しかし、忘れることのできない景色は目に焼きついていた。


更に下って行くと左側にピンクに色づいた大量の桃の花が僕らを迎えてくれた。ピンクはA-tripleCのジャージと同じだ。疲れや不安を感じている時にこそこういうこじつけができるかが一つの気分転換のスキルだと思っている。桃の花は真っ青の空の下、笑っているようにさえ思えた。今日は絶対に完走できる、と疲れを吹き飛ばすような気力が湧いてきた。


今日の昼食は小作双葉バイパス店を予定していた。ところが、双葉バイパスが具体的にどの位置にあるのかを誰もしらなかった為に、いつまで走ってもお店が現れないと感じてきていた。Sさんの話ではバイパス沿いにあるからわかるということだったが、石和を過ぎ、竜王を過ぎても一向にお店に到着しないため、N島さんはすでに疲れを見せていた。ひとまず駐車スペースが広くとられていたコンビニで止まることにした。Sさんに電話をしている最中に、tanyさんが携帯で検索。すると、目的だった小作のわずか500m手前にいることが知る。M田さんが我先に出発したのでSさんと会話の途中で電話を切り、皆の後を追った。H泉さんも疲れを見せていたが、リアはまだ3枚以上残してあった。


お店に到着すると自転車が並べてある。SさんやH原さんが外にその傍にいた。ようやく追いついた。一緒に食事をして、ここから全員でトレインを作って走れるのかと期待したが、そのときには輪行チームはすでに昼食を食べた後だった。店の中に入るとA斎さんが席をとっておいてくれた。入れ替わり食べつくされた皿の置かれたテーブルの前に座り、メニューを手に取った。


自走チームのほとんどのメンバーがほうとうを食べた。天気も回復し、日差しも強まりやや暑さを感じていたところでアツアツのほうとうというのはどうだろう。別のメニューでもよかったかもと思う。味はおいしかった。豚肉入りのほうとう1300円。鍋の取っ手も金属で作られているためどうにも動かせない。店員さんが棒にひっかけてもってくるだけある。それなのにどうしても鍋の位置をずらしたくて思わず手を触れて驚いた。皆が笑う。tanyさんは唯一ごはんものを頼んでいた。店員さんが運んできた際にごはんはおかわり自由と一言。それを知っていて頼んだのだろうか。ほうとうはお腹いっぱいになった。塩分もかなり補えたと思う。ただ、炭水化物が少なく思えた。この小作から宿まで残り40kmの上りが楽だとは誰も予想はしていない。にもかかわらず、ほうとうの麺はそれほど多くはなく、汁を飲んで空腹は満たされたがエネルギー不足になりそうな予感があった。この昼食場所までを長く感じていたメンバーは、ほぼエネルギー切れ寸前だっただろう。この炭水化物量ではここまでの消費分を補えてもこの後の登りを耐え切るには不十分に思えた。どんなに優れたレーサーであっても寝不足とエネルギー不足には耐えられない。彼らもこまめに摂る大切さを知ったに違いない。この後の登りで彼らが苦戦を強いられたことは言うまでもない。


昼食を食べ終え、まず最初にスタートしたのはH泉さんだった。エネルギーを補給して体力が回復したのだろう。その後、A木さんが続き、安心して背中を追うことにした。信号待ちですぐに追いついてしまい、そこからはA木さんがアシストを担う。おそらく初アシストだったろうと思う。時速は30km程度で快調な滑り出し。ただ、出だしの平地であまり勢いよく走ってしまうと登りが始まった瞬間の減速が、自分は不調なのではないかという自己暗示をかけやすくする。昼食後のスタートは油断しやすい落とし穴の一つである。韮崎近くの武田橋北詰を右折し、突き当たりを左へ曲がると目の前に勾配が見える。斜度表示は記憶にはないが、おそらく10%近いところもあったと思う。小さなループ状になっていて、ここから列が乱れ始めた。一周下にN島さんの姿が見えた。A木さんがちぎれ、tanyさんとM田さんがトップに躍り出た。続くのはK沢さんだ。ループを超えて一旦平地に出たところですでに一人旅は始まっていた。少しの間は3人の姿が確認できたが、アップダウンが繰り返されてまもなく背中が見えなくなった。何度も道を上下する。距離感がわからなくなってくる。事前に地図で調べていたが、一駅の区間はたいした距離はないはずだった。なのに、何時間も走っているような錯覚を感じるほど疲れはピークを迎えていた。先の見えない頂上まで登りつめると下った先にさらに登りが見える。その繰り返しだった。気温もあがり、水分を頻繁に摂るようになっていた。


どの駅だったか覚えていない。おそらく日野春駅だろうか。ちょうど立川行きの電車が止まっていた。K沢さんの背中が一瞬見えたが、道路工事のために片側通行になっていて警備員に指示に従い、完全に開いてしまった。もう姿は見えない。駅を過ぎてまもなく目の前に白いジャージを着た男性が立っていた。ピッコロさんだ。ヤマザキデイリーストアで輪行チームが全員休憩をしていた。ようやく追いついた。ピッコロさんががんばれーと声をかけてくれた。一瞬そこで休憩に加わろうとも思ったが声援を受けると足を止めるわけにはいかない。俄然やる気が湧いてきた。だが、輪行チームは我々よりも走行距離が短く、体力が残っているはずなのにその場所にいるのだから、そこから先でどれほど苦しめられるか想像は容易い。応援を受けた背中で無言の声援をおくった。


ピッコロさんの声援が耳奥でこだまする。まだ立ち止まってはいけない。誰もみていなくてもここで降りてはいけないんだ、自分を鼓舞しペダルを回し続けていった。気温の上昇と回し続ける身体からの放熱が相乗して水分が奪われる。水を何度も飲む。目の前にローソンが見えた。通りすがりに店舗の周囲に目をやるとロードのハンドルが駐車中の車の間から見えた。おそらくK沢さんだろうと思った。飲み物を補給するのもよいが、まだ限界ではなかった。休憩する気はおこらなかった。そのままローソンを過ぎてゆるやかな坂を下ると、工事の看板と行き先を示す簡易標識が置かれていた。Sさんの話していた長坂駅手前の道を間違える可能性のある場所のことだった。一旦立ち止まり、用意されたしおりを何度も確認する。まもなく追いついてきたK沢さんと確認して先に進む。ゆるやかに曲がった坂を登っていき、ヘアピンカーブを曲がる。通ってきた道を見下ろすとなかなかの高低差がある。風張峠の奥多摩周遊道路入口から見えるZ坂から見下ろした景色と似ていた。いくらか平坦になったところで自動販売機を見つけたので水分を補うために着地。K沢さんに先を譲り、ダイドーの海洋深層水を購入した。ねじったような歪な形をしたボトル。取り出し口から取り出し、ボトルをつかむと手のひらにほどよい刺激があった。自動販売機から15mほど後ろにはこちらに背中を向け、手ぬぐいを頭にかぶった老婆が草むしりをしていた。


地図上で生涯学習センター前と記された地点に着いた。もうK沢さんの姿は見えない。しおりどおりではまっすぐ進むようになっているが、明らかに下り坂だ。ここまでじわりじわりと登ってきた道を再び下らせるとはかなりしつこいコースである。なにしろ下った先に宿があるならともかく、宿はここから300m以上も高い場所にあるのだ。しかし、初めての場所でしおりを無視して道を選んだことでさらなる落とし穴があるかもしれない。ここは黙ってしおりどおりの道を走ることに決めた。どんどん下って行く。しかも宿のある方角とは異なる方へ下りて行く。覚悟を決めた。


松木坂のT字路へ着いたときには相当下りきっていた。ここまで下らせるならもっと手前で曲がってもよかったかもしれないとT字路を曲がった先を登りながら感じていた。しかも、T字路を曲がった先からは白線の内側の路面が割れていて走りにくい。斜度も徐々に勾配が増す。せっかく登ってきた道を下ったのだから仕方のないことではあるが。路面の悪さは無用に体力を奪うため、やむなく歩道を通った。歩道といっても車道との境はとくになく平らである。また、歩行者は誰一人いない。自分のペースを守ってのんびりとあがっていくことができた。


線路の高架下をくぐりぬけると小淵沢インターチェンジが見えた。ゴールも近いと思ったが、実際にはそこから10kmほどあった。インターチェンジを抜けると目の前に先ほどよりもキツい傾斜が待っていた。7~8%程だと思う。ここまですでに180km走ってきた体にこの斜度はキツかった。何か言い訳を見つけて休みたくなった頃、右手にセブンイレブンが見えた。しかし、反対車線へ行くほどの余裕はなく、我慢して登り続けた。すると目の前にローソンが見えた。標高もあがってきて気温が下がってきていることを肌で感じていた。明日、どのようなスタートをするのかわからなかった為、翌朝食べるパンと残り少なくなっていたアクエリアス、野菜ジュースを購入した。野菜ジュースを宿までの最後のエネルギー源として一気に飲み干し同時に気合も胃の中に押し込んだ。坂の上を見ると押し込んだ気合を戻してしまいそうになる。タイヤの少し前辺りを見てゆっくりと坂を登り始めた。右手に道の駅が見えた。反対車線だから誰もいないだろうと思っていた。時速10kmを下回りながらもなんとかもがいていたが、K沢さんの姿が見えたので吸い込まれた。ここで再び休憩することにした。自分よりも強いと思っている人が休んでいると自分も同じことをしてしまう。


道の駅で数分K沢さんと話してから先に出発。再び斜度のある坂を登っていく。クルクルと回したいがどうにも動かない。39-21で回すがケイデンスが30前後にまで落ちる場面もあった。とにかくしんどいがなぜか立ち止まる気は起こらない。ふんばり続けていくと、大平のT字路が見えてきた。後ろを振り返ると、すぐ後ろにK沢さんがやってきていた。道の駅ではもうダメです、と弱音を吐いていたがアレはやはりこちらの気を緩ませるためだったようだ。大平を左折し、少し行くと平地となった。ここから何キロあるかわからないが、ラストスパートをかける素振りをみせ、ダンシングで飛ばした。K沢さんが少し後ろへ遠ざかる。このまま行けば3位でゴールできるかもしれない。甘かった。ここからさらにアップダウンが繰り返され、最初の登りでK沢さんにあっという間に抜かれ、そのまま彼の姿は見えなくなってしまった。自分の行動が彼に火をつけてしまったようだ。完全に離されて追う気力を失った。自分のペースで八ヶ岳山荘までのんびりと走る。敷地内へ入れば問題ないと思われたが、そこからもさらに登らされた。しかも、敷地外までのアップダウンよりも心が折れるほどの斜度があったに違いない。ついにここまできて立ち止まってしまおうか、と思った。疲れで立ち止まることはなかったが、まっすぐ登ってもなぜか山荘を見つけられず、地図を確認するために結局は何度か立ち止まってしまった。道なりに進みゆるやかなカーブを曲がった先に宿があることがわかり、進むと宿の手前に非常に斜度のある登りが見えた。


ここで完全に折れた。目の前に150mほどの、しかもかなり斜度のある坂が続く。まさかこれを登りきらなければ宿につけないのか…。地図でみるとほんのわずかなのに泣きそうになる。禁酒宣言から3週間。目の前の坂を登りきれば、今夜ついに飲めるのだ!ビール飲むぞ!!と自分に言いかせて肉体的な自己犠牲を強いる。登りは大がつくほど苦手だが、それがビールの味をもっとも美味しくさせる最高の隠し味。それを思う存分に味わうためにこんなにも辛い思いをしてきたのだ。必ず登れる。登りきって最高のビールを飲め!もう一人の自分が叱咤する。彼の言うとおりかもしれない。愚直に彼の言葉を信じてペダルを踏んだ。回すレベルはとっくに超えている。わずか100mほどのこの坂があまりにも長く感じる。苦しい。苦しいが、登らなければいけないんだ。練習してきたから登れるんじゃない。登りたいという気持ちが坂を登らせる。どんなに短い坂でも登る気持ちがなければ負けだ。かかとが下がっても構わない。ペダルを渾身の力を振り絞って踏んだ。ケイデンスは35…33…ついには30を下回る。坂の中腹辺りまで来た。もうだめか…右側が急に開いた。宿の入口だ。坂の頂上まで道はまだ続いていたが、どうやらこけおどしだったようだ。すぐにハンドルを切って、宿の敷地内へ入る。


往路ゴール。歓声のないゴールだったが、満足感に満ちていた。長かった。これほど長い道のりは過去のイベントでは経験したことがない。2010年はおそろしすぎるほど過酷なコースでの幕開となった。

2010年4月3日土曜日

久々の甲武トンネル

来週行われる自転車屋さんのイベントの下見をすべく愛車に跨り、朝7時に出発。イベントの目的地は八ヶ岳ですが、今日はその途中まで。折り返しの目標を12時に設定してできるだけ西へ向かいました。  

しおりに書かれた本来のコースは都内から20号を走り、高尾にて輪行チームと別れます。自走チームはそのまま20号を走り続けて、大垂水峠を越えて笹子まで。今日は時間を決めて走るのでもうすこしだけ登りを増やす理由で大垂水峠ではなく、檜原村経由に。栗坂トンネル甲武トンネル~山梨県上野原~20号という道です。


小倉のコンビニでCSCしずおかと書かれたジャージを着た方に話しかけられて、時間を決めるところまで行くと答えたところ、彼は都民の森まで行き、雪がなければ鶴峠松姫峠まで登りたいと言った。僕はどちらも登ったことがないけれど、いつだったか誰かのブログで見たことのある峠だ。そして、彼らは一様に僕よりも数段、いや数百倍もすごいヒルクライマーたちであった。この男性もさぞ登りに自信のあるライダーに違いないとその時悟った。


彼よりも先に休憩を済ませ、走りだした。去年の5月頃よく走っていたコースだからよく覚えている。ここでゆるやかなのぼりになって…。小さなアップダウンを抜けると、桧原村とあきる野市との境目となる。毎回撮っているので今回はいらないようにも思ったが、今年初めて通るだけになぜ撮っておこうと思い、立ち止まる。撮影が終わるかどうかのところで、先ほどの男性に追い抜かれる。『お気をつけて』と、言われそのまま返せばよかったものを真横をさっと抜かれたのでそういえず、『あ』としかいえなかった。なんともタイミングの悪い男である。


前方でバスが止まっていた。先ほどの彼に運悪く?追いついてしまう。お互いに妙な空気が流れる。檜原村役場前のT字路から彼がスタートを切った。初速はそれほどなかったもののジワリジワリを離されていつしか見えなくなってしまった。登りでも25km以上をキープしていたと思う。


ここからしばらく一人旅。風張峠へ向かうときには必ず立ち寄っていた下川乗の自動販売機前では今回は止まらずにそのまま上川乗のY字路へ到着し、左へ。すると目の前に一台のロードがいた。登りの途中で追い抜く際に挨拶を交わし、どこへ行くのか尋ねると甲武トンネルを下って和田峠を越えるのだそうだ。彼は登りが苦手の僕よりも若干スピードが遅かった。しかし、後ろについているときにリアを見るとギアはスプロケの中央くらいにあり、まだ余力を残しているように感じたのだが、追い抜いた後、一度も彼に出会うことはなかった。なぜ、よりロー側に落とさないだろうか。普通ならば回せるくらいになるまでギアを落とすところだが、和田峠をクリアするために精神的な保険だったのかもしれない。和田峠とはどれほどきつい坂なのだろうか。ここもまだ一度も行ったことのない峠の一つである。


久しぶりの甲武トンネルでした。斜度は多少あるものの、風張峠までの奥多摩周遊道路に並んでとても舗装が綺麗で走りやすい。もちろん速度は遅くなるけれど、嫌なしつこさを感じません。登りが辛いけど、走りやすい。箱根東海道は斜度は緩やかなものの交通量も多く、その上路面が荒れているので非常に走りにくい。斜度8~9%くらいまでなら前者の方が好まれる。さすがに10%を超える坂を登り続けるというのは困難といえるからだ。


甲武トンネルを越えて、上野原へ出るのは昨年の夏にM田さんとブルベコースを試走したとき以来である。8ヶ月ぶり。その時がロード歴の中で一日で走った距離としてもっとも長かった(252km)。この時はお店に着く頃にはヘトヘトになって帰った。帰りに大雨に降られたというのもあるが、二ッ塚峠甲武トンネル牧野峠裏ヤビツの往復。帰りは二ツ塚を通らなかったものの、小さな上り下りのアップダウンではなく、名のある峠のアップダウンがあったから今思い出しても、かなりキツい。今日走ったのはその前半と同じでさらに倍以上の登りを走ったのかと思うと信じられないほどである。


檜原村側から甲武トンネルを目指すにはすでに400m程上った所からトンネルを目指すので斜度は高低差も少なく、距離も短い。ところが、上野原側は上野原市役所前までの200m地点まで下がる。そして多少のアップダウンを含み距離は13kmにも及ぶ。行きのように体力があるうちならまだしも帰りはギリギリまで走り込んだ後での登りとなるためかなり堪える。行きはかなり長い下り坂を楽しむことができるが、当然帰りは辛く足も心も重い、登り坂となる。ご注意を。


20号へぶつかり、右折するとまもなく30号との分岐点が来る。30号は20号よりもアップダウンがキツいが20号よりも走りやすいと言っていた道だ。分岐から30号の先を覗けなかった。急な下り坂だった。どうやらかなり下るらしい。と、なれば帰りには激坂が待っているということ。到底、そちらへ進む気にはなれなかった。そのまま20号を走ることにした。しかし、20号もなかなかのアップダウンが繰り返される。30号との分岐の先は平均斜度5%ほどの下りが1kmある。大型車も多く通るが、ここまでは道も広く危険は少ない。道もとても綺麗だった。ここから相模湖のみえる小さなのぼり経て、さらに小さなアップダウンが続く。


今日は梁川駅の少し先まで。標高で見るとまだまだゆるい位置にある。20号を走っていると桂川の渓流が眼下に見える。緩やかなのぼり坂でも川の上の空間が心を解放させてくれる。桜やこぶしなどたくさんの花が咲いていて目も癒してくれる。今日引き返してきた場所からその先から傾斜のある道が待っているのだが、それは本番までの楽しみにしておこう。平均斜度3%が25kmも続くのだ。そしてトンネル。長い長い。さてさて、本番まで体調を崩さず無事に迎えることに務めよう。クリアできるか否かは練習量に比例するが、寝不足は全てを台無しにしてしまう。前日はしっかりと寝ておきたい。  
 
 
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【写真】


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
甲武トンネルを抜けてからの
下り坂の途中で 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
かつてこの地域に
お武家様が住んでいた・・・本当みたい。
立派な建物としだれ桜 
 
  
  
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
30号との分岐の先の下りを降りて 
再び緩やかな坂を登っているときに 
相模湖畔の桜


 
 
 
 
 
 
 
蔵と花 
ももでしょうか? 
鮮やかなピンクが綺麗でした。
  
この辺りから天気が回復 


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
四方津駅前。 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
桂川清流センターの向かいにある橋にて 
 
 
 


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
上野原から甲武トンネルを目指す 
ここでお昼休憩 
セブンイレブンのジューシーやきそばパンとおにぎりを 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
休憩しながら景色を眺める
絵になる風景
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
休憩後、再出発する前に。 
ん?サドルが高いような・・・ 
 
  
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今日のもう一つの目的 
花見の穴場スポット探し 
  
  
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
玉川上水付近 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
桜並木
 
 
 
走行距離 : 【174.8km】

2010年3月31日水曜日

初めての山中湖日帰り往復

3月27日(土) ブルベ常連のT口さんに連れられて山中湖へ行って来ました。自宅から全て含めて今年最長の距離を走りました。おかげでカラダがガタガタ^^;山中湖へ行くには道志みちを通るわけですが、このコースで今日はブルベが行われていました。T口さんは参加している知り合いに会うついでにせっかくならということで僕を誘ってくださいました。


集合はお店の前に7時。山中湖へ行くにはまず津久井湖を目指します。多摩ニュータウンの辺りに二度上り坂がありますが、それ以外は基本平坦と下りでとても走りやすい。ふえきさんから聞くところによると道志みちは辛かった、と。なので、警戒はしていました。とはいうものの、ここまで来たら行くっきゃないでしょ!!!(S藤さんが箱根旧道を前にしてのセリフ)でも、本当にその通りでずっと下ってきたし津久井湖を過ぎたところでも上ったり下ったり。なのでここで帰るのはもったいないわけです。


津久井湖を抜けて道志みちに入ってまもなく?宮ヶ瀬湖へ行く道の分かれにあるコンビニに多量のロード乗りが。僕らは休憩を撮ったばかりだったので彼らを横目にそのまま道志みちを突き進みます。初めは非常に平坦でのんびりした雰囲気。何も問題ありませんでした。しばらく走っているとブルベ参加者の方に話しかけられたり挨拶をしながらのんびり走ります。具体的にどこからなのか覚えてないけれど徐々に登り坂に入っていって途中で完全な登りになってT口さんからはあっという間にちぎられて。一度は待っていてもらったんですが、友人に会う時間もあったと思うのでそのまま行ってもらいました。今日はブルベ参加者が大勢いたのでとっても助かりました。


捨てる神がいれば拾う神もいる。途中から山伏峠の手前のコンビニまでほぼ一緒に走ってくださった方がいました。しかもその方のバックパックはドイター社のもの。僕のよりも一回り大きくみえました。持ち物が同じメーカーだったり、フレームの色が同じだったりすると親近感わきますよね?フレームやホイールは覚えてないけれど赤いジャージを来て、赤いバックパック。蛍光黄色と反射シートのついたたすきをつけてました。


本当にありがたい話です。一人だったらきっとどこかで『もういいや』、と投げ出しているくらい道志みちは大変な道。それでもなんとか踏ん張ることができたのはその方のおかげです。名前も何も知りませんが、この場をお借りしてお礼を言わせてください。ありがとうございました(^-^)後日、ブルベの記事を検索していたらGtakeさんという方の写真が載っていて、なんとなく似ていました。違っていたらすみません。


その方も僕と同じく下りがあまり得意ではないようでお先にどうぞと言われましたが、僕も遅いので^^;と、お断りして引っ張ってもらいました。実際に下りは苦手です^^;その方にひっぱってもらって走っていたら何人もの方を抜かしてしまいました。こんな練習不足の若者に抜かされて嫌な思いをしていないかな?とも心のどこかで思うんですが僕も余裕もないほど必死なのでひたすらついていきました。登りがちょっとでもキツいと離される場面はありましたが、ヤマザキデイリーストアには一緒に到着できました。
39-17、39-19辺りでクルクルと回して70~90回転くらいで行きました。僕の上り坂の走り方は基本シッティングのみです。足のパワーがないのでよほどのことでない限りダンシングは使いません。日頃、トレーニングをしていない人間が勢いで道志みちに挑戦し、僕のように気力だけでシッティングをしつづけるとどうなるのか今日思い知りました。


歩けなくなります^^;


ブルベ参加者のチェックポイントであるコンビニに到着。ヤマザキデイリーストアに到着すると知り合いと話しているT口さんの姿をすぐに発見。引導してくださった方に挨拶をしてから自転車を別々の場所に置きに行き、自転車から降りたとたんに激痛。股関節に近いももの筋肉が硬直していて歯をくいしばるほどの痛み。これは筋肉痛?それとも寒さゆえのこと?今日はたしかに寒かったです。


お店の前を出発する時点で相当の寒さでしたが1000mを越す峠を目指しているのだからかなり寒いに決まってます。夏の風張峠でさえ日影は涼しくて気持ちいのに。今日は東京でさえ、最高気温10度以下(笑)コンビニあたりも相当の寒さでした^^;ブルベ参加者の方と話をしてみるとヤビツ峠では雪が降っていたそうです。ヤビツは700m級?それで雪が降るんだから、1000mだったら大雪なのでは?コンビニで休んでる人たちは飢えを寒さをしのぐ為にカップラーメンを食べていました。


ブルベに参加するために走ってきた人でさえ寒すぎると感じているわけですから、日帰りののんびりライドだと思ってウィンドブレーカーさえもってきていなかった僕は間違いなく寒いわけです。なので、お尻付近のモモが痛くなった理由は、カラダが冷え切って筋肉がこわばっていているのか、普段走らない長距離を走って筋肉が疲れているのか、それとも馴染んでいない革サドルを使っているからなのか。原因は定かではありませんがどうにもならない。


ストレッチしようとすれば痛いので何もできなくて。寒いからかもしれない。ほんの少し暖を取れるとコンビニに入りました。ブルベ参加者に混じって買い物をすると店員のおばちゃんがレシートなくさないでね、と。こういう何気ない一言がロングライドで痛みや不安と戦っている時、意外と嬉しい。でも、僕はブルベ参加者ではないのでレシートはどうでもいいことではあるんですがね。コンビニを抜けるとすぐ近くに道の駅があります。ブルベ開催時はコンビニのトイレは混むのでこちらを利用すると便利ですよ。


さて、トイレを済ますと山伏峠を目指す登り坂が現れます。これまでの登りは練習している人からするとダラダラでしょうが峠までの最後の登りはやっぱり『この先に峠があるんだろうな』と、思わせるようなこれまでとはちょっと違った雰囲気になります。家はなくなり、山になる。あー今日がブルベの日でよかった。抜いていってくれる人がたくさんいるからとても心強い。痛みと寒さと登りの苦しさ、さらに誰もいない冬の山道ほど寂しいものはないと思う。だから、後ろからどんどん抜かして欲しいと思う気持ちも強かった。最後の4kmほどの斜度が6~7%ぐらいでなかなかしんどい。今日の寒さは都内ではありえないほど。だからこいでも回してもちっとも熱くならない。斜度のレベルからすれば箱根旧道の比ではないけれどこの寒さはかなり悪条件となったと思う。一番は練習不足だけど(笑)ブルベの人々に抜かされながらなんとか頂上についた。でも、目立つ標榜があるわけでもなく唯一あるのがバス停だけ。山伏峠=トンネルだから仕方ないのかな?


ここまで来たら後は山中湖まで下り坂。ここからがある意味難所。今日はとにかく寒かった。登りでも寒く感じるのに、下りは当然・・・ですよねwカーブを曲がって一直線の下り坂。アーーー!!!アイスを食べたときの頭がキーンと痛くなるアレがずーーーーっと続きます。強烈なインパクトでした。登りも寒い。下りはもっと寒い。アイスを食べずに同じ痛みを感じられるなんて。山中湖についたら少し暖かいかと思ったけどまったくの見当違い。寒い。そして、期待の富士山も見られず次回へ持ち越し。


僕らはブルベではないので山中湖往復ということで来た道をそのまま折り返し。山伏峠まで行く間にぞろぞろとブルベ集団とすれ違う。彼らは山中湖から富士山を一周して御殿場から下るのだそうです。つまりここからあと100キロ?wこんな寒いによくもまぁ、みなさん、逞しい人ばかりです。T口さんが前を走るがすぐに視界から消える。僕の足はもう限界。39-23でも回らない。6キロとか7キロでヒィヒィいいながら登りました。山伏峠でT口さんが待ってましたが先に行ってもらい、残っていたパンをかじる。で、当然ここから下るわけですから再び地獄なのです。


とにかく寒くて。指は辛うじて大丈夫でしたが頭と顔が寒くて表情が作れない。すれ違いで上ってくる人たちに元気を出してもらおうと、『こんにちは』と、挨拶していたのに次第にそれができなくなってくる。顔が引きつって鼻水垂らして。幸いにもサングラスしているからプライバシーは守られたかな(笑)自転車のよさはふれあいがあることでもあるのにそれができないこのくだり坂はちょっとしんどい。


復路でも往路で休憩したヤマザキで小休止。tanyさんの知り合いのatsuさんといしこうさんに遭遇。この時はtanyさんの知り合いとしか思っていなかったのですが、あとあと調べてみると、いしこうさんはアメブロで読者登録させてもらっている方でした。つまり、両人とも知らないうちにミニオフ会になっていたわけです(笑)


これは山伏峠の手前(山中湖とは反対)に位置するヤマザキデイリーストアから見える山。上の方に雪がつもってるのがわかります。今日はとにかく寒かったですが景色はよかったですよー。風張峠に行ったときのような感動がありました。大きな山がボンッ!と目の前に見えるところはそれ以上。寒いですが、心配だった雨が降らなかったことが何よりも救いです。


寒くて疲れて膝もモモも激痛でしたが、楽しいんですよね。自転車って本当に不思議です。しばらくは行きたくないけれど、山中湖にはまた行ってみたいです。次行くときはでっかい富士山が見えることを期待して。それとですね、ずっと忘れていた自分のフォームを山中湖の帰り道に思い出しました。これはかなりの収穫です。平地でのスピードアップと登りでの速度維持に効果がありそうです。あー楽しかった楽しかった(^-^)  
 
 
お店には17時過ぎに到着。ふえきさんに急用ができたそうなので17時半に解散。自宅には18時前に到着しました。この日、ついにドイターのレースを手に入れました。小さくて赤いバックパックです。 

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【写真】










 
府中辺りでtanyさんの背中w
お天気がよくないのがわかるでしょう?
                                                                      
                                 
   
  
  






ブルベの方のチェックポイント。
PC1というのかな? 
 
ヤマザキデイリーストアー
道志中央
山梨県南都留郡道志村9311-1


  
 
 





 
 
 
 
山中湖湖畔を走るtanyさん。
残念ながら雲が多く、富士山は見られず。
そして、何より極寒!!!(泣)
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
山中湖から再び山伏峠を登ってきたところで一枚。
バス停の停留所に山伏峠と書かれています。
 
  
 
 









山伏峠からずっと下った
相模原市との境付近。
この頃になるとだいぶ晴れていて
すっきりとした景色が見られました。 
 
 
 
 









 
山中湖は標高が高いので
それだけ雲がかかりやすいということなのかな?

  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
15時頃。
セブンイレブン津久井太井店
神奈川県相模原市津久井町太井11
左がtanyさんの、右が僕のロードバイクです。 
 
 
 
走行距離 : 【210.5km】

2010年3月23日火曜日

物見山~上谷の大クス~松郷峠

3月22日(月・祝日)の話です。


自転車屋の4月のイベントでは八ヶ岳まで自走で目指します。そこで22日から土日祝日は合同練習会を開催することにしました。皆さんの予定を聞いてから、計画を立てるとどうしても日程をあわせるのが難しいこともあるので。といっても、昨日突然発案されたものなので昨日の今日で参加は僕のみでした^^;


のんびり走りたかったので、まぁヨシとしましょう。前回30km程度走ったときには上半身が非常に疲れました。肩や背中、腰。首も痛かったと記憶しています。足が疲れるのは当然ですが、上半身の疲れはかなり強いメッセージになりました。そのために5時におきて入念なストレッチを。昨日買っておいたおにぎりとパンを食べていざ出発。昨日が暖かかったので今日はとても寒く感じました。今日の服装は上はヒートテックシャツにYシャツを着て、さらにジャージ。下はヒートテックタイツにレーパンとニーウォーマー、それにシューズカバー。こんなに着こんでもまだ寒かったです。


誰もいないと思い、7時ギリギリ前にお店に到着。案の定、誰もいませんでした。なので、出発前の食事補給のためにコンビニへ行きました。志木のY’s前を通りすぎて、志木市役所前を通過する。 いつもの道を通って、羽根倉橋から荒川CRへ。荒川は菜の花が見頃です。見事というほかありません。


見た目の美しさもさることながら菜の花の甘い香りもたまりません。残念ながら匂いはブログでお伝えすることができません。お近くの方は荒川CRをのんびり走ってみてはいかがですか?場所は上江橋から入間大橋の間になります。






















今日はもともと一人でのんびり走るだろうと予想していたので、知らない道を走ることにしました。普段なら入間大橋からCRを通り、桜並木などを経て、さらに上流を目指していくのですが、今回は入間大橋からすぐに車道を走ることに。途中での分岐点を誤らなければ通常目指すべき白石峠への道へ通ずるだろうと。ところが、その分岐点を見失い・・・迷子に(笑)どっちへ行けばよいのかわからず、うろうろしている時に見つけた建物がこちら。笛木醤油です。構もすごいですが、その後ろに連なる倉のように見えるものもすばらしいです。文化財指定されているかのような威厳ある風格です。思わず、一枚。



















いつもの道へつながれ、と念じて走っていたら見覚えあるオータを発見。すぐそばにはローソンもあります。少し先へいけば、トーチクハムがあるのです。もうここまで来れば大丈夫。知っている道を走ることができました。そこから高坂駅を抜けてからしばらく行くと第一関門である物見山が見えてきます。物見山を走るのは4ヶ月ぶりかな?冬は一度も訪れなかったので久しぶり。今日は一人なので、競う相手もおらず大東文化大学の校門まで歩いている大学生を横目にのんびりと登っていきました。39-21でクルクルを意識して。登り坂というのはある程度慣れが必要です。登りが苦手な僕ですが、昨年は風張峠にお世話になって少し抵抗ができたようです。久しぶりとはいえ、立ち止まらずに登りきることができました。慣れているときならば大した山ではないと思うんですが、今日の僕には結構辛く感じました。自分の最低限の実力を知るには適当な坂とも言えます。


・・・なんて、書いたものの実際の斜度などは調べていなかったのでネットで調べてみると意外にも5%以上あるそうです。最後の登りに至っては10%を超える所も。結構辛いんですね。ということは物見山を一日に何度も走れば確実に強くなれるということですね!いい勉強になりました。


さて、物見山を越えてからは昨年末にT口さんに連れられて、A木さん、H泉さんと4人で走ったコースを行くことにしました。目的は平地が多いのでLSDを実行できることと、練習不足で白石峠を登るほどの自信がなくても登りきれる緩やかな上り坂があることです。上り坂はいつ走っても辛いのですが、寒い日にはほどよく温まれるちょうどよい坂が重宝します。峠としての名前がないのでココ!と伝えられないのが残念ですが、僕の中ではかなり気に入っています。左手にはゆず畑があったり、おもしろい建物があったりと目や鼻でも楽しめるとてもよい坂です。登りのトレーニングとしてはちょっと向かないかな?


パン工房シロクマはお休みでしたが、もともと寄るつもりはなかったので素通りにして、越生梅林へ向かいます。ここで再び迷子になってしまいました(笑)本来は越生梅林の手前で曲がるのですが、僕の前を走っている車が道を尋ねているように見えたので、話終わり入っていった小道が本来の道かもしれないとついていったのですが、登り始めてすぐに気づいたことは練習不足でも緩やかと感じる坂ではないこと。本来の道が1~2%程度なら、この道は4~5%はありそうです。思わぬアクシデントに驚き、立ち止まろうかとも思いました。でも、せっかく今日は一人で来ているのだし、新たな道探しのつもりでそのまま走ってみることにしました。奥深い山林の中を走っているようで木々の葉が擦れる音、鳥のさえずり、渓流のせせらぎしか聞こえてきません。ここは真夏でも涼しそうで、避暑地として活用できそうです。そのまま登りつづけると分かれ道にお地蔵様が置かれています。上谷の大クスが先にあるという方へ直進していくと一旦登りの頂上のようになり、下り坂が見えました。そこには大型車が停車していて、その先には工事中の看板。道を間違えて、本来の道よりも斜度のある道を登ったあげく、通行止め。これだけでは不運のような気がしないでもないですが、工事中の看板の先もまだ少し登れたので上がっていくと、青空の広がる開けた場所に出ることができました。大クスの入口です。お店があるわけでもなく、一軒の家があるだけなのですが、とても広々とした空間があり、晴れやかな気持ちになります。生きている風。
















左上に見える樹が上谷の大クス




















看板とともに我が愛車(ブリヂストンアンカーRNC7)
















看板の隣にはこのような花も咲いています。




















梅もキレイですね。
樹も生き、花も生き、一生懸命は魅力の一つです。


来た道を戻り、本来行きたかった道を通っていると記憶から消されつつあった建物に出会いました。そういえば前回通ったときにもなんだろうと思いながらそのときは一人ではなかったから素通りしたっけかな~。左上の方には遊園地のような飾りまで。一体ここは・・・。




















白石峠へ通じる道までもう少し。















ピンク色の梅の花もきれいですね


本来白石峠へ向かう道へ戻ると3人組が右から左へサーッと。こんにちは!と互いに挨拶。その3人を追うように後ろから走り始めると、その間にさらに大勢のローディーが。これでもかこれでもか、とわき道から降りてくる。ジャージは全くバラバラなのでどんな団体さんなのかは知りませんが、松郷峠を登っているときに見えたがひとりだけつるかめ輪友会のジャージであったこと。それが何を意味するのか何もしりませんが。



















一番後ろからこっそり撮影。
25km/hほどでのんびりペース。
気持ちよかった~。


















結局最初の3人と後から合流した10人以上の一番後ろに僕という形で長いトレインを作って、西平を目指していきました。今日は一人スタートだったのにいつのまにか15人以上のトレインになっている。普段は強気?な車もさすがにここまで大人数だと手出しができないようすでした。数はモノを言いますね。この方たちは白石峠に行ってしまうんだろうか?今日は白石を登るつもりはなく松郷峠へ行くつもりで後ろを走っていると、最初に出会った3人は西平で直進したもの途中合流したトレインは僕と同じ、松郷峠へ。ここからも気づかれないように彼らの後ろについてのんびり行こうかな?と思ったのですが簡単にはいきませんでした。


僕も登りに対する苦手意識が高いのですが、僕の前を走っていたトレインを組んでいた方の中にも同じような人がいるらしく草津でヒィヒィ、箱根でヒィヒィ言っている僕でさえも足を止めてしまいたくなるような遅さで登っている人がいました。おそらくスポーツ歴がなく自転車歴3ヶ月以下と見ました。もともと運動をしてきている方は自転車歴が短くてもある程度できるものです。僕と同じできっとスポーツ歴がまるでない運動オンチの人もいるんだろうなと思って、ゆっくり登っていたら追いついてしまったので、性格が悪いと思いつつも足を止めてフルクラムのラチェット音を鳴らしてみることにしました。必死に走っている人からすると、登りでは聞いたこともない音に驚いたことでしょう(笑)さらに逆回転させてみたり(爆)一気に嫌な人になってしまいました。でも、一度やってみたかったんです。登り坂でラチェット音を鳴らすことを。


でもね、皆さん本当に楽しそうでした。今日は調子悪いから先行って!といい、スピードが落ちるもののそれでも楽しそう。もちろん、足を着こうなどと考えている人は一人もいない様子でした。ホイールを見ても高そうなものばかり履いているし、中にはチューブラーもいましたね。本格的に楽しんでる方なのだと思いました。割合としては少ないですが、女性もいくらかいましたね。僕は下りが苦手なので登りでは何人か抜かしましたが、下りで再び抜かされて(笑)


下りきって松郷峠入口のT字路で彼らは定峰峠方面へ左折。僕はお昼ご飯を食べるために右折して今日、お昼ごはんに食べたかったうどん屋を目指しました。今日の目安としては11時を折り返し地点にしてふえきサイクルに16時到着。4時間走って1時間休憩、そしてまた4時間走るという計算です。これなら無理もなく150km以上走れます。松郷峠入口のT字路の時点で10:53。走っているといつのまにか254(川越街道)に入ってしまいました。しかも、この辺りはあまり地図を見ずに来ているので、どこへ行くのかわからない。事実上、本日3度目の迷子です。子ではないかwこのまま行ったら川越に行ってしまうのでは???今日はおいしいうどんを食べに来たというのに、食べずに帰れというんですか!?一人で焦って、再びときがわを目指すべく嵐山渓谷へ・・・。


渓谷!?


山あり谷あり・・・なのか。この時点で食糧はソイジョイのみ。あと少しで到着できそうなのにコンビニへ入るのもどうかなと考えて走っていると渓谷の文字が再び浮かぶ。頭の中で不安要素が勝手に積みあがる。手元のソイジョイだけで足りるだろうかどんどん不安が積もる。すると、それを知ってか知らずかハンガーノック手前の警告音が響く。グルルル・・・。お腹がなったのでさらに不安が高まる。慌ててソイジョイを開封し半分食べる。アクエリアスで流し込んだ。


松郷峠でどの程度登ったり降りたりしたのかわからないけれど、嵐山渓谷の入口からはほとんど下り坂。でも、当然ながら道を下れば下るほどその先には登りがあるに違いないわけでして。11時で折り返すつもりがすでに11時20分を超えている。今日行くつもりだったうどん屋もここからどうやっていけばよいのかわからない。その前にハンガーノックで完全なリタイアか・・・。考えてもしかたないのでゆっくりでも回して確実に進むことに決めた。ひたすら前を見て走った。連なる道しるべがあった。どちらも目的地とは異なっているように思えたが自分の勘を信じて左へ。これが正解でした。小さな坂を登っているときに見えたガソリンスタンド。ここまで来れば、あとは知る道を走っていくだけ。


















AM 11:38 うどん屋に到着。 走行距離:95km


つけダレが濃い目なのでハンガーノック手前の疲れきった体にホント染み渡ります。思わず涙交じりのため息も。今日で3回目ですが、いつきても必ず美味しいです。前回は肉汁つけめんだったので今日はかも肉つけめんにしてみました。さらにあまりにも空腹だったのでてんぷらも併せました。計850円。コシのある麺がとても評判で腹持ちもバツグンです。白石峠へ行くときにはここを毎回利用したい。


僕が入店したときには誰もいませんでした。お店の人も暇そうにお客さんの座る座席でのほほーんとしていたのですが、僕が入ってからはぞろぞろとやってきて一気に満員に。僕のすぐ後に入ってきた常連さんらしい4人組が満席になるなんて初めてじゃないの?(笑)というと、店員さんもタジタジw隠れちゃいませんが隠れた名店だと思ってます。かしこまらずに入れるところもいいんです。とてもおいしいです。



















梅の花と鏡に映る僕の姿
























入間大橋からみえる荒川CRの菜の花

黄色、黄色、黄色!!!

桜の花見もいいですがこれほど見事であると十分見ごたえあります。


















こちらは一般道脇の菜の花畑。



今日は寒かったです。
けれど、走っているときにはとても気持ちよい気温に感じました。
特に道に迷っていた時の登り坂は最高でした。

真夏の檜原村を走っているときのような
涼しさがいたるところに落ちています。
そっとすくってとる気持ちを持ちながら
前を見てひたすら走りました。


僕は埼玉の山々には拒まれてきました。
どの山を走るときでも冷たく苦しみだけを
与えようとするように感じていました。


時には足を着くほどの激坂に変じたり、
あるいは突然の雨を降らせたり


でも、この日の山はとてもおだやかで
さわやかな心地よい風のある景色を教えてくれました。

少しだけ埼玉の山にも受け入れてもらえたのかな。
そう思える一日でした。


走行距離 : 【148km】


※アメブロにも同日の記事を載せていますが、ちょっと変えています。